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切土
道路建設や宅地造成にあたっては、切土工と盛土工が実施されます。
最近は色んな制約があるため、必ずしもそうはならないのですが、理想的には一つの事業内で切土量と盛土量はイコールであるべきとされます。外部へ余った土を捨てにいったり、逆に土を買ってきたりする必要がないからです。ですから、切土だけ盛土だけの仕事というのは滅多にありません。切土にあたって注意しなければならない地質上の問題点には掘削性と斜面崩壊が挙げられます。
まず掘削にあたっては、機械掘削が可能なのか、発破が必要なのか、機械掘削ならばどの程度の能力を持つ重機が必要なのかを判断する必要があります。この問題は地盤を掘削する以上、必ず考慮することになるでしょう。
一方、切土を行うということは長期的にせよ、一時的にせよ人工の斜面を作らなくてはならないという問題があります。斜面というのは本来不安定なもので、何万年、何億年もかけて現在の形に落ち着いているのです(一部落ち着いていない斜面もありますが)。この形状を変化させるということは、不安定さを増す方向に働く可能性も否定できないということになります。
かつて高度経済成長時代には、ある程度硬質な岩盤ならば切りっぱなしでも安定であるという判断から、ほとんど対策がされないままの切土斜面が大量に建設されました。ところが現在、そのうちの何割かが崩壊を起こしたり、崩壊の兆候を現しつつあるという状況が発生しています。安定勾配の判断方法は、少し見直す時期に来ているのかもしれません。
カテゴリー:公共土木分野の実務
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