河川堤防
河川堤防は、基本的には河川沿いにずっと構築されるものですので、大変長い構造物になります。また、堤体と地山が一体となって機能するという特徴があります。河川堤防の地質調査にあたっては、これらの特徴を考慮に入れて実施する必要があります。
河川堤防を新たに建設するときもですが、現状既にある堤防の健全性を確認する為にも地質調査は行われます。堤防の健全性には浸透、強度など様々な観点から検討されなくてはなりませんが、これら何れの検討を行うにも横断方向(堤防短軸方向、河川に直交する方向)の情報が重要になります。
しかし一方で、調査の対象は何キロメートル、場合によっては何十キロメートルにわたる場合があります。ですから、できればその中で最も弱点となる地点での調査を実施するのが理想となります。
地質調査では、広域の調査を実施する場合、概略調査と詳細調査といった具合に何段階かに分けて調査を実施することがあります。概略調査では、対象地域全体を粗く調査し、特に問題となる地域を洗い出すことが求められます。そして、抽出された地点を重点的に詳細調査することになります。
概略調査では、あまりコストをかけずに少しでも広い地域を短時間に調査したいという要求がありますので、簡便な物理探査が適する場合があります。物理探査は非破壊で調査できますので、現況の堤防に悪影響を与えないという点でも有利です。こうして抽出されたウィークポイントで、重点的に調査ボーリングやサンプリング、室内試験を実施して、健全性を検討するようにします。
カテゴリー:公共土木分野の実務
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