危機的な地質調査業の現状
公共事業全体が、大幅に削減されつつあります。国レベルもそうですが、地方公共団体は形ばかりの税源移譲とのダブルパンチで、急激な減少傾向にあります。公共事業を主たる収入源としていた地質調査も、急速に小さくなるパイの奪い合い状態になっています。
ある人は仕事を水に例えて、
「水は水道の蛇口をひねれば出るものではない。水源から探す必要がある。」
とおっしゃいました。その通りだと思います。
とは言え、現時点で既に疲弊している地質調査業各社に水源探しまでする余裕はないかも知れないなぁ、とも思います。また、運良く水源にたどり着けた人がいたとしても、現在の公共事業の契約方法では、水源探しの労に報いることはできないようになっています。ですから、今後は業界全体としてパイを大きくする体制を築けるかどうかが重要になってくると思います。
そんなことよりも、最近恐ろしい噂話を聞きました。特にトンネルの工事でのことなのですが、地質調査結果は工事金額を決めるためにしか使われていないというものです。どうせ地質調査結果は信用できないのだから、工事中に違いがあれば、その都度工程を変更するので、調査結果は重要視しないということだそうです。
事実だとすれば由々しき話ですが、例え噂に過ぎないとしても、このような考え方が囁かれること事態、地質調査の信頼性は失墜していると言わざるを得ません。このことは、公共事業の減少などより、はるかに恐ろしい将来を暗示しているように思えてなりません。
カテゴリー:地質調査の未来
危機的な地質調査業の現状:関連記事
それでも地質調査は...
では地質調査は今後活路を見出せるのでしょうか。私は冒頭に述べた「見えないもの」がキーワードと考えてい...
昨今では、地質調査技士の他に、地質調査管理技士という資格が出来ています。
これは、地質情報の建設CALS/EC対応やGIS(地理情報)の利用が増えた事から、 それに対応できる技術者の育成の目的から設立されました。
自身の技術向上に向けて、こちらも是非チャレンジして見てください!
