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それでも地質調査は...
では地質調査は今後活路を見出せるのでしょうか。私は冒頭に述べた「見えないもの」がキーワードと考えています。
最近、私は、あちこちで言っているのですが、「力学は基本的にニュートンを祖にしている。だから多くの自然科学者はニュートンの3つの法則に書き下すことができれば、大抵安心する。しかし土木の技術者は、ニュートンが生まれる遥か昔から万里の長城やピラミッドを作ってきた。だからニュートン何者ぞ、と思っているのではないだろうか」と考えているのです。
というのは、土木技術者の考え方の多くは「以前○○したらトラブルになった。だから○○してはいけない」という、経験に基づくアプローチが多いのです。ニュートン力学よりも、遥かに多くの歴史と経験を蓄積する土木の考え方を、決して否定するものではありません。しかし、このアプローチは過去に類似の事例が存在する場合にのみ通用するものだと思うのです。
現代は先の見えない時代と言われます。国内の少子高齢化や、地球規模の温暖化など、我々は過去に体験したことのない事態への対処が求められています。
「見えないもの」を区切ることにより、形を明らかにしてゆく。それは地質調査の手法そのものだったではないですか。こんな時代だからこそ、地質調査に携わる人達は、地盤の調査だけに留まらず、あらゆる分野の「見えないもの」に対処することが求められているのではないでしょうか。
先のトンネルの地質調査の事例は「呪」が弱いのだということに他なりません。強い「呪」を再びかけることができるようになれば......。地質調査の展望はあらゆる分野に開けていると考えられるのです。
カテゴリー:地質調査の未来
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