断面図について
地質調査技士が、最終的に地質調査結果をまとめる上で用いる表現には、色々な方法があります。中でも多用されているのは断面図だと思います。それは、おそらく地表からは「見えない」部分が最も高い比率で図化できるからなのでしょう。
調査ボーリング結果は、試し掘りを行った箇所だけの情報ですから、そこから離れた箇所については、ある程度想像の域となります。にも関わらず断面図としての表現が必要となるのは、多くの地盤構造物が面的な広がりを持っているからです。
調査ボーリングなどの情報がない部分について、断面をどう表現するかは、ある意味地質調査に携わる者にとって腕の見せ所と言えます。地表面にわずかに見える露頭を利用する。厚さを均等配分する。傾斜を維持する。など、あらゆる理由付けを駆使して断面を作成してゆきます。つまり、これには定められた手順や様式がないということです。式神ではなく、陰陽師自身の仕事というわけですね。
それはそうと、最前からの土と岩の分類の例ばかりを挙げていますが、地質調査では目的によっては、それ以外の分類が重要な場合もあります。よくある例では、軟らかい岩と、ちょっと硬い岩と、とても硬い岩で分類する場合などがあります。あるいはその逆で、岩は気にしなくてもよいので、土が砂なのか粘土なのかを分類することが大事な場合もあります。どんな分類が必要なのかは、ケース・バイ・ケースです。
状況と目的を把握し、どんな分類が最適なのか、そしてその分類をどう表現し、どんな断面図とするのか。これを考えることも、地質調査に携わる者として重要な仕事です。
カテゴリー:地質調査と陰陽道
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