地質、土木・建築等の知識
土木構造物あるいは建築構造物を建設する際、地盤がどうなっているかは重大な関心事です。ある土木構造物を建設するにあたって、地盤のどのような性質が問題となるのか、といった観点から地質、土木・建築等の知識は出題されています。ですから、地質学の知識や土木工学の知識というよりは地盤の問題点に着目できる必要があると思います。
例えば地すべりという災害に着目したとしましょう。地すべりとは土塊が重力によって斜面下方へ滑り落ちてゆこうとする現象です。この滑りを起こそうとする力を滑動力と呼びます。一方、地盤には重力に抗して摩擦により滑りに抵抗しようとする力も働きます。これが抵抗力です。
抵抗力>滑動力ならば地すべりは起こりません。地すべりが発生している以上、抵抗力と滑動力がバランスしている箇所があり、そこがすべり面となっているのです。すべり面を特定するには、どのような調査が適切でしょうか?
すべり面が特定できれば、すべり面より上の滑動土塊を減らして滑動力を減ずるか、杭などで抑えることで抵抗力を増してやれば地すべりは止まります。どの程度増してやればよいのでしょう?それを知るためには、現状の抵抗力の元になっている摩擦がどうなっているのか知る必要があります。どんな調査が必要になるでしょうか?
さらに地すべりには地下水位も重要です。地下水があると浮力が発生します。浮力は滑動力も減じますが、それ以上に抵抗力の元になる摩擦力も減らします。ですから、地下水がどんな挙動をするかは大切な調査項目です。現在の地下水位ではなく、将来にわたっての地下水位も、ある程度予測できるようにするには、どんな調査が必要になるでしょうか?
あなたが、これらの質問に答えられるような観点で地盤を見ているようなら、地質、土木・建築等の知識は十分にあると言えるでしょう。
カテゴリー:地質調査技士の資格試験について
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