物理検層
調査ボーリング孔内に、各種のセンサーや測定器を降下させ、種々の物理量を測定する調査方法を物理検層といいます。
物理検層の中で、比較的よく用いられるものとしては密度検層、PS検層、電気検層などがあります。それぞれ測定する物理量は、密度、地震波(P波、S波)の速度、電気抵抗となっています。
γ線などの放射線は密度の高い物質を透過しにくいという性質があります。そこで調査孔内にγ線を発する放射線源とシンチレーションカウンターのような検出器を降下させます。地盤の中で密度の小さい部分はγ線がたくさん透過しますので、カウンターの値は大きくなります。逆に密度の高い部分ではカウンター値が小さくなることになります。このγ線透過量を測定して地盤の密度を決定する物理検層が密度検層です。
地震の震度は、もちろん震源でのマグニチュードや震源からの距離によっても異なりますが、地盤の状態によっても異なります。この地盤の状態とは、厳密に言えば地震波が伝わる速度のコントラストで決まります。PS検層で調査孔周辺の地震波の速度を測定することができます。
地盤も物質ですから、固有の電気抵抗を持っています。ただし、岩盤の場合は岩種によって多少の抵抗値の違いはありますが、多くの場合電気抵抗値の大小を決めるのは地下水の有無です。電気検層によって滞水の有無をある程度把握できます。
物理検層で測定できるのは、あくまでも物理量です。物理検層を利用する際には、他の調査結果も含めた総合的な観点から行うべきでしょう。
カテゴリー:地質調査法の種類
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