物理探査
ボーリングや開削を行わず、非破壊で地盤の物理量を測定する調査方法に物理探査というものがあります。測定する物理量によって、弾性波探査、電気探査、重力探査などがあります。
弾性波とは地盤のような固体を伝達する振動の波のことです。一般的に硬いものは弾性波が伝わる速度が速いという傾向があります。この性質を利用して、地表面に振動を感じるセンサーを多数並べて、さらに人工的な振動を発生させることにより、地盤を伝わる弾性波を測定する調査方法を弾性波探査といいます。人工的な振動を発生させる方法には色々ありますが、規模によっては発破を用いる場合もあります。
地盤は良導体とは言えませんが、電気を流します。そこで地盤に強制的に電流を通電し、電気抵抗を測定する調査方法を電気探査といいます。前回の電気検層でも述べましたが、主に地下水があると電気抵抗は小さくなる(電気が多く流れる)傾向があります。また新鮮な岩盤は水をほとんど通しません。従って大きな抵抗値を示す部分は岩盤で、小さな部分は土砂であろうという大まかな見当がつきます。
重力加速度は地球上全てで一定と思われがちですが、実はそうでもありません。例えば赤道付近では地球自転の遠心力のため、極地に比べれば小さな値となります。それらの要因を全て数値的に補正しても、なお重力加速度は場所によって僅かですが異なります。定性的ではありますが、岩盤が浅い所では大きな値を示します。
重力加速度を測定して、岩盤深度を推定する調査方法を重力探査といいます。弾性波探査や電気探査のように、強制的な振動や電流を用いませんので、比較的環境に優しい探査法と言えます。
カテゴリー:地質調査法の種類
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