地表踏査
高等学校の地学や、大学の地質学の授業では、なかなか調査ボーリングや物理探査まで実施するわけにはゆきません。ですから多くの人が実際にやった事のある地質調査法は地表踏査ではないでしょうか。
学問レベルでの地表踏査では、かなり広域の踏査がなされることが多いでしょう。もちろん仕事でも広域の地質踏査をされている方もいらっしゃるかも知れませんが、多くの場合調査ボーリングを補足する目的で行う事になります。最近では、あまり巨大な土木構造物も建設されませんから、調査ボーリングの補足的な地表踏査ですと、自然と狭い範囲を詳細にということになります。
広域にわたる場合ですと、地質境界や断層が発見されたりすることもあるでしょうが、狭域の場合では滅多にそういうこともありません。従って地学実習でよく聞く走行・傾斜の測定などは余り有効な手段とはなりません。むしろ調査ボーリングで採取された試料と同じものを地表で発見し、発見した位置を素早く確実に測位するといったスキルが重要となります。場合によっては、所望の試料を見付けるために草刈りしたり、くわやスコップで穴掘りすることもあります。
地表面が舗装されてしまっていたり、建築物が構築されてしまっていたり、人工改変されてしまったりで、地表踏査はどんどんやり難くなってきています。しかし、とは言うものの面的な情報を得られるという意味では地表踏査は情報量の多い調査法と言えるでしょう。かつ地表踏査結果は誰でもが再確認できるため、追認性・再現性の高い、非常に説得力のある説明材料となります。
カテゴリー:地質調査法の種類
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