文献地質
文献地質というのが正しい用語なのかどうかはわかりませんが、要するに既に出版されている地質図やその他の資料から地質を推定する方法です。他の調査法と比較して格段に安上がりですので、ダメモトでも併用しておくのがよいでしょう。
以前に触れた分類の方法で言うならば、有名人の言葉を利用する方法にあたります。ですから、この方法を用いるにあたっては、幾つか気をつけないといけない点があります。
まず、他の事でもそうなのでしょうが、地質学においても人によって説は色々だということです。同じ場所についても、地質図によって全く違う分類がなされていることが、しばしばあります。これは何も地質学がいいかげんだという訳ではありません。一つは描かれた時代によって、最新の情報が異なるというのが理由です。
考えてみれば、現在当たり前とされているプレートテクトニクス説は、ほんの40年前まで国内で取り上げる人はほとんどいなかったのです。基礎理論が異なれば、地質の推定方法も変わりますから、出来上がるものも違ってくるということです。
また、着目する観点が異なれば、表現される結果も異なるものです。岩盤に着目した地質図であれば、土砂の部分は一色で表現されてしまうでしょう。反対に土砂層の分類が主目的なら、ある程度岩盤の分類は曖昧になりそうです。従って、既存の文献を利用して、所望の場所の地質を表現する際には、目的にかなったものを選択することが重要になります。
カテゴリー:地質調査法の種類
文献地質:関連記事
航空写真判読
一概には言えませんが、地質状況は地形に兆候が現れます。地形は目で見えるものと言えば、その通りですが、...
地表踏査
高等学校の地学や、大学の地質学の授業では、なかなか調査ボーリングや物理探査まで実施するわけにはゆきま...
物理探査
ボーリングや開削を行わず、非破壊で地盤の物理量を測定する調査方法に物理探査というものがあります。測定...
物理検層
調査ボーリング孔内に、各種のセンサーや測定器を降下させ、種々の物理量を測定する調査方法を物理検層とい...
地下水調査
地盤は土粒子だけで構成されているのではありません。水も大切な構成要素です。地中の構造物に、土が及ぼす...
室内試験
採取した試料は、必要に応じて実験室のような室内に持ち帰り試験に供します。そもそも試料という言葉使いか...
サンプリング
サンプリングは広義には試料採取のことを指します。ただし調査ボーリングでは、掘削具を叩き込んだり、ねじ...
サウンディング
サウンディングは、英語で測深という意味です。語源まで遡れば、どうだか分かりませんが、音を表すサウンド...
調査ボーリング
ここまでは、地質調査に仕事を歴史上の陰陽師に擬えて話を進めてきました。ここからは昨今の地質調査技士を...
昨今では、地質調査技士の他に、地質調査管理技士という資格が出来ています。
これは、地質情報の建設CALS/EC対応やGIS(地理情報)の利用が増えた事から、 それに対応できる技術者の育成の目的から設立されました。
自身の技術向上に向けて、こちらも是非チャレンジして見てください!
