航空写真判読
一概には言えませんが、地質状況は地形に兆候が現れます。地形は目で見えるものと言えば、その通りですが、実は地上からは大局的な地形は捕らえがたいものです。近すぎてよく分からないということですね。
この時有効な手段の一つとして航空写真判読があります。航空写真は比較的安い値段で、誰でも入手することができます。必要ならば近所の地図屋さんに尋ねてみて下さい。航空写真は撮影地点をずらして、同じ被写体を撮影しています。このため、熟練者になると組み合わせにより立体視することができるようになります。市販の地形図の等高線は10メートル間隔ですが、航空写真の立体視では、さらに詳細な標高差を読み取れます。
地形から読み取れる地質情報には、どのようなものがあるでしょうか?私が学生の時の実習課題はリニアメントでした。「連続性」とでも言うべきものでしょうか。リニアメントの幾つかは(一説には大部分は)活断層の存在を示しているそうです。残念ながら私は一つも見付けることができませんでしたが...。
もう一つは斜面勾配の変化が挙げられます。自然斜面の勾配は、もちろん全て一定ではありません。しかし広域的に見ると、ある程度傾向があるようです。斜面は何万年、何億年という長い年月をかけて現在の形に落ち着いたものです。ですから緩い勾配が多い地域に比べて、急勾配が多い地域は比較的強度の大きい硬質な地質であると推定することができます。
このように漠然と広域の地質を把握するためには、航空写真判読は有効な方法と成り得ます。
カテゴリー:地質調査法の種類
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